数年愛用の SCHECTER「PS-MSB」紹介

手元に来てから、もう2、3年が経つでしょうか。 今ではすっかり私のメイン機として定着している一本のベースがあります。

それが、この少しメタリックな桃色が目を引くムスタングベース。SCHECTER(シェクター)の「PS-MSB」です。 購入したのは下北沢のセカンドストリート。ふらりと立ち寄った楽器コーナーでこの色と目が合い、そのまま連れて帰ってきた日のことを今でもよく覚えています。

ショートスケールの使い勝手

当時は「持ち運びが楽なサブ機」くらいの気持ちで手に入れたのですが、実際に使い込んでみると、その取り回しの良さに驚かされました。

シェクターの「プロゲージ・シリーズ」から限定で出ていたこのモデルは、メイド・イン・ジャパンらしい堅牢な作りが魅力。 30.3インチというショートスケールは、私のような手の大きくない奏者にとっても非常に馴染みやすく、ギターから持ち替えた時の違和感もほとんどありません。 スタジオへの移動やライブの際、あの長くて重いベースケースのストレスから解放されるのも、長く愛用している大きな理由の一つです。

「モコモコ」な音を自分色に染める

ムスタングベース特有の、あの「モコモコ」とした丸みのある、温かいサウンド。 それはそれでこの子の個性なのですが、ロックな楽曲でガツンと弾きたい時には、どうしても低音がぼやけたり、アタックが物足りなく感じることがありました。

数年の付き合いの中で、私はエフェクターを組み合わせることで、この子の音を「太くて芯のある、ロックな音」へと昇華させてきました。

まずはブースターやコンプレッサーを通し、音の粒立ちを整えます。これでショートスケールらしい「鳴りの甘さ」が解消され、ベースとしての存在感がグッと増します。

そして仕上げに、BOSSのBass Driver「BB-1X」で軽くドライブをかける。 これが本当に優秀で、ベース本来の芯をしっかり残しながら、アンサンブルの中で埋もれないコシのある音を作ってくれるんです。

もともとの「温かみのあるモコモコ感」を土台にしつつ、芯の通った現代的なサウンドへ。 そんな付き合い方ができるようになってから、このベースへの愛着はさらに深まりました。

ずっと連れ添いたい相棒

ふらっと出会った中古の一本でしたが、時間をかけて自分なりの音作りを見つけることで、今や欠かせない相棒になりました。

足元やボードの中身については、また別の機会にじっくり紹介できればと思いますが、この「PS-MSB」との日々はこれからも長く続いていきそうです。

楽器に正解はない。共に時間を過ごし、理想の音を見つけた時、それはただの道具ではなく「相棒」になる。