ウルトラ100と100LのV4比較レビュー

少し前にウィルソンのUltra 100 v4から、20グラム軽いUltra 100L v4に買い替えました。 しばらく使い込んでみて、セッティングもようやく落ち着いてきたので、今回はこの2つのラケットをじっくり比較してみようと思います。

もともと使っていたウルトラ100は、いわゆる300グラムの「黄金スペック」と呼ばれるラケットです。 打球感もよくて非常に気に入っていたのですが、使っているうちにだんだんと「重さ」が気になるようになってきました。 特に顕著だったのが、サーブを打つときや、ネットプレーで素早い反応が求められるボレーの瞬間です。 ラケットの重さに手首が負けてしまったり、一瞬だけ反応が遅れて面が作れなかったりすることが増えて、体力的にも少ししんどさを感じていました。

そこで、思い切って280グラムのウルトラ100Lへ移行することにしたのです。 グリップサイズも、これまでの「2」から、さらに細い「1」に落としてみました。

以前、購入したばかりの頃にウルトラ100Lの購入レビューを書きましたが、しばらく使い込んで感覚が安定してきた今の視点から、じっくりと比較してみたいと思います。

ストロークとリターンは重い方が楽

実際に使ってみると、各ショットでの得意不得意がはっきりと分かれました。 まず、ストロークに関しては、圧倒的に300グラムのウルトラ100の方が打ちやすいです。

相手から勢いのある重いボールが飛んできたとき、ラケット自体に重みがあるウルトラ100は、面を合わせて振るだけでラケットの質量で打ち返してくれます。 一方で、280グラムのウルトラ100Lになると、そうはいきません。 ボールの勢いに負けそうになるので、いつもよりしっかりと芯で捉えて、自分の力で押し出すようにスイングする必要があります。

また、ラケットが軽くなったことで、ついつい力んで「振りすぎてしまう」という現象も起きています。 スイングスピードが上がりすぎてコントロールが乱れがちになるため、ストロークの安定感という点では、やはり重いウルトラ100に軍配が上がると感じています。

リターンについても、全く同じ感覚です。 相手の強いサーブをブロックするように返す場面では、重いラケットの方が明らかに有利です。 ウルトラ100Lのときは、重さに負けないよう、どうしてもスライスを多用して当てるだけのリターンになりがちです。 そうなると返球も軽くなってしまい、相手に攻め込まれる原因になります。 体勢を崩されてもしっかり飛んでいってくれる安心感は、300グラムならではのメリットですね。

サーブとボレーで光る軽さの恩恵

しかし、ネット際に詰めたり、サーブを打ったりする場面では、ウルトラ100Lの軽さが驚くほど活きてきます。

ボレーについては、個人的にウルトラ100Lの方が圧倒的にやりやすいです。 グリップが細くなったことも手伝って、手のひら感覚でラケットを扱えるようになりました。 アングルボレードロップボレーといった、細かいニュアンスやタッチを出すショットがとにかく打ちやすいのです。 軽いからといって球威が出ないわけではなく、しっかりと足を踏み込んで体重を乗せれば、軽いラケットでも十分に深いボレーが飛んでいってくれます。 ダブルスの前衛に入ったときや、サーブ&ボレーで前に出るときに、ラケットがパッと目の前に出てくるような素早い取り回しができるのは非常に頼もしいです。

ウルトラ100も、芯に当たりさえすれば勝手に深く飛んでいってくれる安定感はありますが、アングルを狙うような細やかな操作は、やはり軽くてグリップが細いウルトラ100Lの方が得意ですね。

また、サーブもウルトラ100Lの方が断然打ちやすいです。 ラケットが軽い分、スイングの始動から振り抜きまでがとてもスムーズ。 手首の自由度が上がり、回転量(スピンやスライスの変化)を増やしやすくなりました。 300グラムのウルトラ100のときは、数ゲーム打つだけで手首が疲れてしまい、うまく返せなくなっていたのですが、100Lに変えてからはその疲労感が激減しました。 しっかりとボールを厚く当てて振り抜けば、スピードのあるサーブも安定して入ってくれます。

なお、スマッシュに関しては、どちらでもあまり変わらないというのが正直なところです。 軽い方が頭上での振り抜きやすさはありますが、ここは慣れの問題かなと思っています。

今のセッティングとおすすめの選び方

現在、私のラケットは以下のようなセッティングで落ち着いています。

項目ウルトラ100 (300g)ウルトラ100L (280g)
重量300g280g
グリップサイズG2G1
セッティングガットポリエステルポリエステル(シナジー125)
テンション45ポンド前後40ポンド前後

ガットはポリガットのシナジー125を、テンション40ポンド前後とかなり緩めに張っています。 個人的には、あまり後ろでストローク戦をするのではなく、サーブ&ボレーでネットに積極的に出たいので、ボレーのタッチが優しくなるように緩めのポリを張るのが今のところベストな選択肢になっています。 ラケットの詳しいスペックや製品情報については、ウイルソン公式オンラインストアでも確認できます。

セッティングはプレースタイルの変化に合わせてそのうち変わるかもしれませんが、色々試しながら遊んでみようと思います。

最後に、もし「軽いラケット」と「重いラケット」のどちらを選べばいいか迷っている方がいれば、以下のような比較軸で選んでみるのがおすすめです。

🎾 軽いラケットが向いている人
  • サーブ&ボレーなどネットプレーを重視する人
  • サーブの振り抜きを良くしたい、またはサーブの確率を上げたい人
  • 手首や腕の疲労を抑えたい人
🎾 重いラケットが向いている人
  • ベースラインからの力強いストロークを重視する人
  • 相手の強い球に負けない安定感が欲しい人

ラケットの重量やグリップサイズを少し変えるだけで、得意なショットやプレースタイルまでガラリと変わるのがテニスの面白いところですね。 サーブの練習については右脇腹を意識したサーブの改造計画でも色々試していましたが、やはりラケットの軽さが加わるとさらに振り抜きやすさが変わってきます。 これからも自分の身体と相談しながら、ベストなテニスを模索していきたいと思います。

20グラムがボレーを軽くする